渓流フライのティペット

僕が普段通っている二つの渓流で使うティペットは4Xと5Xです。大物の可能性が高い川は4~5X、もう一方は5Xです。
6Xを使うことはほとんどありません。
大物のいる川は幅も広いですし、流速も早いところもあります。太いほうがキャストしやすいし、大物が掛かった場合、早く取り込めます。マスにダメージを与えにくいです。
もう一方はアベレージが22~3センチほど。時に大きいのが出ます。広く緩いプールもあります。

よっぽどのことがない限りティペットを細くすることはありません。ライズがあって小さい虫が集中する、緩いプールでライズがあって陽が当たっている、釣り激戦区の川で釣りをする、場合などは変えることもあります。ハネアリなどが集中流下する場合があります。その場合はフライ・サイズに合わせてティペットを細くします。

良く、「ティペットを見切られる」といいますね?一昨日もNHKの釣り番組(東北でフライ)で言ってました。時と場合、場所によってはあり得ます。しかし、通常の渓流ではあまり神経質になる必要はないと思います。理由は・・・●水面が波立っていることが多い●普段からプレッシャーが低い●マスは普段食い気が高く、水面もやる気高く見ている。

大切なのは「フライから落とす」ことです。1投目に正確に落とす。理想は「フライ」を先に見せることですが、ドラグを掛けないことです。
ティペットが細く長いと、落とす場所の精度が下がる恐れがあります。また、風の影響も受けやすくなります。
自分が投げられるシステムを追究したいですね。

僕の場合はティペットの太さよりも、正確さ、ドラグの回避、1投目の集中などを心掛けています。

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川の歩き方

●なるべく岸を歩く・・・水の中は思いのほか音が響きます。
●砂を踏んだら注意・・・砂が付いたまま石に乗るとスベリます。
●大雨の後は石が動く・・・大きな石でも動く可能性があるので注意します。
●川を渡る時・・・少し上流向きに歩きます。下流方向へは歩きません。バランスが崩れて危ないです。
●川を渡る時・・・小幅で歩く。バランスを崩さないためです。
●川を渡る時・・・大きな石には乗らない。スベリます。
●川を渡る時・・・大きな石の間の低いところを歩きます。小さな石を選んで歩きます。
●川を渡る時・・・体の向きを考える。流れに平行にします。水の抵抗を減らすためです。バランスも保ちやすいです。
●川を渡る時・・・できればステッキを使います。二人なら手をつなぎます。
●広く緩いプールでは歩くとウエーブが発生します。ウエーブが上流へ動くのでマスに影響を与えることがあります。
  じれったいですがゆっくり静かに歩きます。
●浅い流れでは足を上げて歩く・・・抜き足差し足の要領ですね。音も小さくなるし、ウエーブも減ります。
●石を飛んだりしない・・・もし、すべったら大変なことになります。石が動くこともあります。
●水中で石を蹴とばさない・・・マスに逃げられます。
●川の中を歩く時・・・後から来る釣り人のことも考えておくといいですね。

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ポイントの攻め方

渓流のドライフライでポイントを攻める時の一つの考え方として参考にして下さい・・・順番が前後しますがお許し下さい。

①・・・釣り上がって行く時、すでに流したポイントまでフライを流さない。
②・・・大物がいそうなところを優先するか、順番に攻めていくかのどちらかを選ぶ。
③・・・1投目を大切に。
④・・・ドラグをとにかく防ぐ。
⑤・・・どこにフライを落としてどこまで流すかを考える。
⑥・・・ポイントに、流すスジはいくつあるか考える。
⑦・・・アマゴ、ヤマメは瀬を狙う。想像以上の早い瀬にもいますよ!
⑧・・・マスはどこにいるか?を考える。
⑨・・・同じスジに流す回数は通常は1回。時々2回。
⑩・・・狙った所に正確に落とす。目安は30センチのマルの中。
⑪・・・自信がなければ「テスト・キャスト」をする。手前側のマスに影響を与えない場所で距離を測る。
⑫・・・フォルス・キャストは少なく。1~2回でキャスト。
⑬・・・フォルス・キャストはポイント方向から少しずらす。
⑭・・・フォルス・キャストはポイントより手前で行う。
⑮・・・対岸の「マキ」は逆向きに流れています。
⑯・・・流心のすぐ横を攻める。
⑰・・・フライから落とすことを心掛ける。
⑱・・・横に合わせるといいと思います。
⑲・・・カーブ・キャスト(Uの字キャスト)をまずマスターしたいですね。
⑳・・・キャストごとの歩く距離を考える。
㉑・・・ポイントへどのくらい近づくか?
㉒・・・ピックアップ(打ち返し)はポイントを過ぎてから。
㉓・・・ピックアップは静かに行う。いくつかの方法があります。

理由
①・・・すでに流しているので出る確率は低い。自分の近くまでフライが来てしまうので次のキャストがやりにくい。時間が掛かってしまうし、効率も悪くなる。リズムが悪くなる。
②・・・ポイントにもよりますが自分の釣り方を決めます。手前で小物を逃がすとポイント全体がつぶれることがあります。
③・・・1投目がとても大事です。1投目が一番良く出ます。正確に投げられるように努力します。雑なキャストをしないようにしましょう。
④・・・ドラグを防ぐのはとても難しいことです。キャスティングの技術を磨くことと共に、ポイントの流れを良く見るようにします。ドラグが掛かるとマスはフライを上手く吸い込めません。また、プレッシャーを与えることになります。
⑤・・・どこにマスがいるか?を予想します。それの上流へフライを落とします。おおよそ1mほど上流です(勿論、流速と水深とマスのいる深さで変わります)。マスがいるであろう場所の少し下流までフライを流します。フッキング率を上げるのが目的です。マスは下流へ追い食いすることもあります。そこまでドラグを掛けずに流します。3mも4mも流そうとしないことです。ドラグが掛かるし、正確性も下がります。
⑥・・・幅の広いポイントはフライを流すスジが複数あります。水深などを考えてスジを見ていきます。
⑦・・・大きな、体力のあるマスほど強い流れに入ります。エサがたくさん流れてくるからですね。
⑧・・・スジや水深、流速などの関係もありますが、虫の量、天候、時間、陰なども考えていきます。時合が来るとマスは場所を動くことがあります。
⑨・・・1投目に上手く流せれば普通は反応するもの。出なければマスはいないと思っていいくらいになりたいですね。あやしいポイントは複数回流すこともあります。1投目に出ないこともあり得るからです。
⑩・・・フライに出やすくなるし、ドラグも掛かりにくくなります。マスへのプレッシャーも減ります。
⑪・・・特にブッシュや木の下など。みんなが狙いにくいポイントは大物がいそう。まず、手前側のプレッシャーの掛からない場所へ投げます。ポイントまでの足らない長さを見て、次のキャストでラインを伸ばしてポイントへ投げます。注意したいのはループの形をいつも同じにすることです。そうしないと距離が狂うからですね。
⑫・・・まあ、多少は多くてもいいのですが、少ないほうがいいですね。1日やっていると疲れるし、マスにプレッシャーを掛ける恐れもあります。
⑬・・・マスに気づかれないようにするためです。角度は少しずらす程度でいいでしょう。ずらす方向はポイントの外側。ポイントの中心方向は避けます。また、太陽の角度も考えます。影が映るからです。ラインの音も考えます。ラインに付いた水のしぶきも考えます。
⑭・・・これもマスに気づかれないようにするためです。プレゼンテーションでポイントまでのラインを出してキャストします。フォルス・キャストが少ないほうが良いという根拠がこれらにありますね。
⑮・・・ということはマスは下流方向に頭を向けていることになりますね。そこへドラグを掛けずに頭方向から流すと大物が食ったりします。マキはドラグが掛かりやすいもの。工夫しましょう。
⑯・・・大きいマスほど強い流れのそばにいます。小さいマスは体力がないからです。ドラグが掛かりやすいのでカーブ・キャスト(Uの字キャスト)などを使います。
⑰・・・フライが後から落ちるほどドラグが掛かりやすくなります。ラインやリーダーが先に流されていくからです。サイド・キャストを使うとフライが早く落ちるようになります。カーブ・キャストもやりやすくなりますね。
⑱・・・フッキング率も上がります。上に合わせると失敗した時に木に引っ掛かる場合があります。また、横に合わせるとマスが暴れにくくなります。
⑲・・・まずサイド・キャストします。ループが横になりますね?ターンオーバーしないようにすると、U字の形に落ちます。コツはキャストの後半でロッド・ティップを返さないことです。ループが伸びないようにする訳です。ループを「置きに行く」感覚です。カーブ・キャストを覚えるとドラグが劇的に減ります。カーブを掛けた状態でフライが狙った場所に落とせるように練習します。カーブ・キャストをマスターしたら「スラック・キャスト」を練習します。
⑳・・・長いポイントの場合、仮に下のポイントを2m流したら、次の上のポイントへは2m歩きます。1m流したら1m歩きます。1歩づつ歩くのは普通はしません。
㉑・・・できるだけ近いほうがいいです。マスを驚かせない距離を覚えましょう。自分の技術が許せば離れていたほうが有利とも言えます。また、強い流れの向こう側は比較的近づけます。
㉒・・・ピックアップをポイントの中で行うとマスがビックリします。落とす場所を間違えたりしても、すぐにピックアップせずにそのまま流して、ポイントを過ぎてから行います。
㉓・・・バシッとピックアップするとマスがビックリします。スーッと行うか、「スパイラル・ピックアップ」や「スネイク・ピックアップ」を使うと良いでしょう。








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ご質問にお答えいたします。

「大きなアマゴ(ヤマメ)を渓流で釣るにはどうしてますか?」
というご質問を頂きました。ここをお借りしてお答えいたします。

①・・・まず、瀬を狙います。強い瀬です。水深があって、流速も早め。流心がとんでもなく早ければ、そのすぐ横を狙います。
②・・・大きな淵の巻き。僕が通っている溪ではここに大物が入っています。湖からの遡上マスが多いです。ここで休んでいる気がしてなりません。特に水量が多い淵の巻きが可能性が高いです。
強い流れの向こう側はドラグがすぐ掛かります。如何に巻きの流れに長くフライを漂わせるか?難しいですがチャレンジしてください。
③・・・大きなドライ・フライを使います。11番から8番ほど。ティペットも太目、5~3X。
④・・・1投目を大切に。どのスジに落とすか?どこに落とすか?どこまで流すか?
⑤・・・ポイントが広い場合、一番大物がいるであろう場所を優先して打ちます。通常のセオリーを考えない訳です。
⑥・・・ドラグを防ぐ。ワザと誘う場合もまれにありますが、食いやすく流すことを心掛けます。
⑦・・・掛かった後のことも頭に入れておきます。




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石川さんと釣りをして・・・(再掲載)

再掲載です。改めて考えると勉強になると思って。

DSCF1118.jpg
「すべての面において尊敬できる人」

ルアーフライショップ上飯田の石川さんと釣りをさせてもらって感じたことを書きます。

まず、彼のテクニックと知識の豊富さにあらためて驚きました。彼と釣りをするのは5年振りですが、今回はじっくり彼の釣りを見ることができたので、細かいところまで自分なりにわかりました(もちろん僕が気づかないこともたくさんあったはずですが)。

●雨予報なので「浮力の強いフライ」を新たに用意してきたとのこと。彼の用意周到な面が見られました。

●短いリーダーでポイントに近づいて釣りをしていた。増水はマスの警戒心も低くなるし、白泡や流れの具合で近づくことができます。それらを上手く利用していました。

●ポイントの選択に無駄がなかった。ポイントの攻め方も理に叶っていた。ここはと思うポイントはキャスト回数を増やし、そうじゃないポイントは様子を見るにとどめていた。

●フライを落とす位置が絶妙だった。無駄がありません。

●キャストしてすぐにラインを右手(ロッド・ハンド)に持ちます(これは基本なのでほとんどの方がやっている)。そのあとが違います!すぐに左手でラインを1mほど引きます(引く長さは状況に応じて変わります)。これの目的はラインのタルミを少なくして合わせのロスを防ぐためです。ドラグを防ぐ意味もあります。こんなことをしている人を今まで見たことがありません。これは自分で考えたことだそうです(ほかのこともほとんど自分で考えて編み出してきたそうです。そこが凄いところです)。

●木がポイントの上に被さっている場所でマスがフライに出た時の合わせがびっくりしました。普通は横に合わせます(上には合わせられませんからね)。でも横もスペースが狭く引っ掛かる可能性がありました。彼がとった合わせの方法は「ロッド・ティップを小さく回してフライを動かした」でした!まさに目からウロコです。恥ずかしながらこんなこと思いもよりませんでした。彼にしたら当たり前のことなのです。これも自分で考えてやっているそうです。

上記の二つのテクニックをギャラリーの方に「気がつきましたか?」と聞きましたが誰も気がつかなかったそうです。

●キャストしたあと、たるんでくるラインを手に持つのですが、彼は指に順番に掛けています。ワッカの大きさも臨機応変に変えています。見ているとラインが水に垂れることはありません。いつも手にワッカにして持っています。僕ももちろん、そうしていますが違うことがあります。僕は渓流ではラインを指に掛けることはほとんどしません。トラブルはありませんが彼の方法のほうが、より上だと思います。

●スペイ・キャストのテクニックを随所に応用していました。後ろに木があってバック・キャストができない場合は「ペリー・ポーク」や「スナップ・T」を使う。「シングル・スペイ」もやっていました。スペイ・キャストは何も大きな川ばかりで使うものではありません。小さな渓流でも応用できます。

●「縦のメンディング」も随所に見られました。ラインの水への接地面を小さくしてドラグを防ぐテクニックです。僕は別のやり方でやっているのでこの方法はほとんどやりませんが、これも重要なテクニックの一つです。

●無駄のないキャストも勉強になりました。フォルス・キャストも少なく、ミス・キャストもありません。トラブルもありません。釣りがスムースなのです。これもギャラリーの方には勉強になったのではないでしょうか。

いろんなテクニックが見られて勉強になりました。しかし、もっと凄いのは「これらのことを普通にやっている」ということです。見られているから大げさにやるとか、難しいことをやっているとかではなく、アタリマエにできるところに彼の凄さがあるのです。

終わってから彼に話を伺うと「これらのことは自分で考えてやってきた」と言われました。ここが素晴らしいところです。僕も自分で考えて行動してきました。先達や師匠、他の方々、雑誌・ビデオからも勉強しました。しかし自分で考えて工夫してきたことは何者にも変えがたい財産です。

2回目の「対決」を必ずやります。次が楽しみです。










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プロフィール

YUKI携帯09034596804

Author:YUKI携帯09034596804
柚木光宣。(ゆきみつのり)三重県、いなべ市在住。フライ歴40年 主に中部地区の渓流に通う。
大安トラウトレイクに14年間勤務。他の趣味はブル-グラス(アメリカのアコ-スティック・カントリ- サードタイムアウト、ドック・ワトソン、など)、ゴスペル、ジャクソン・ブラウン、イーグルス、NFL、山の幸、山歩き。

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